役員インタビュー 国内特許登録トップ 加藤恒・三菱電機常務執行役
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守りの戦略、まずは出願
特許で攻める・守る体制や考え方を聞いた。(聞き手=種市房子・編集部)
── 知的財産への会社の考え方は。
■当社の知的財産戦略は「守り」に重きを置いている。というのは、1980年代、米国企業から半導体関係の特許で猛攻を受けたが、対抗できる特許を有しておらず、結果としてロイヤルティー(実施料)を払わねばならなかったからだ。それ以来、「知的財産戦略は経営に大きな影響を与える」という意識を持って、地道に社内体制を強化してきた。当社の知的財産部門には、技術・システム・デザイン・ブランドを特許権や商標権、意匠権という権利の形にする「知的財産センター」と、知的財産権のライセンス交渉や訴訟に当たる「知的財産渉外部」がある。さらに、各研究所や事業所にも専任の知的財産担当者がおり、総勢約400人だ。
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週刊エコノミスト
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