1ドル=120円超えで市場は警戒=柴田秀樹
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ドル・円相場は2017年、18年と2年続けて10%を下回る狭いレンジ取引にとどまったことから、19年はボラティリティー(変動幅)が高まる可能性がある。そうした中、ドル・円は17年来の高値を超えて、一時的に節目の1ドル=120円突破も想定される。
米国経済は堅調だが、住宅市場では陰りが見え始めるなど内外経済環境が徐々に米利上げを正当化できなくなり、米連邦公開市場委員会(FOMC)は現在よりも中立的なスタンスへかじを切るとみられる。
米利上げ打ち止めの可能性は米株にとってポジティブな材料であり、米金利上昇およびドル高に歯止めがかかるとすれば、新興国市場にとっても明るい材料となることから、為替市場ではリスクオンの円売り圧力が強まりやすい。
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週刊エコノミスト
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