改元と相場 「雪の時代」平成が終わり資産運用拡大の「普通の時代」へ=高田創
有料記事
改元が行われる2019年は、日本の金融市場にとってシンボリックな年になると期待される。
図1は、日本・米国・世界の株式時価総額の推移だ。米国のみならず、世界の株式市場がアップダウンを伴いながらも上昇基調を維持する中、日本の低調ぶりが際立っている。
日本の株価が最高値を記録したのは平成元(1989)年。その後のバブル崩壊による資産デフレに超円高も相まって、日本は「雪の魔法」がかかったかのような凍てついた時代を長く経験した。平成の30年間はバブル崩壊とともに始まり、その大半はバブルの後遺症を引きずった時代だった。
残り1903文字(全文2161文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める