参院選の鬼門 長期政権に「飽き」の洗礼 「亥年現象」は起きるのか=田崎史郎
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2019年の政治は夏の参院選を軸に展開する。参院選の結果によって、安倍晋三首相が自民党総裁として残された21年9月までの任期中、求心力を保てるのか、それとももがき苦しみ、途中退陣に至るのかが決まる。
地方議員多い自民に不利
参院選はどの政権にとっても「鬼門」だ。衆院選のように勝てそうな時期に解散することができず、6月か7月に必ず行われ、時期を選べない。与党に厳しい結果となることが多く、民主党政権下の10年の参院選では民主党が大敗を喫し、政権が一気に失速した。
とりわけ19年は、3年ごとに半数改選される参院選と4年ごとの統一地方選が同じ年に行われる「亥(い)年」に当たる。4月の統一地方選で疲れるため地方議員の運動量が減り、投票率が下がるだけでなく、地方議員が多い自民党に不利と言われる。前回の亥年の07年、自民党は惨敗。その2カ月後、安倍首相は体調不良も重なって退陣に追い込まれた。
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週刊エコノミスト
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