週刊エコノミスト Online世界経済総予測2019

金 ドル離れ加速で尻上がり 膠着相場上抜けの好機=鈴木直美

    先行きの不透明感で金が見直される
    先行きの不透明感で金が見直される

     金相場はここ3年ほどチャート上の節目である1トロイオンス=1350ドルまでは上昇するが、この価格を超えていかない。この間、英国の欧州連合(EU)離脱決定、トランプ政権誕生、米中対立など世界を揺るがす事象は事欠かなかったが金への資金逃避は活発化しなかった。

     これは米国の金融正常化・株高局面における金の投資妙味の低さが主因だ。リスクヘッジの需要はあっても、金を保有することで、現金や株式で保有すれば得られたはずの金利や配当が得られないという「機会損失」は無視できない。

     また、投資コストの安いパッシブ型投信が人気化し、運用収益の差につながる手数料引き下げ競争が巻き起こると、金ETF(上場投資信託)の相対的なコスト割高感とパフォーマンスの低さも浮き彫りとなった。今年は金ETF市場でも低コスト商品の上場が目立つが、新規需要喚起よりシェア競争の様相だ。

    残り881文字(全文1256文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月15日号

    税務調査 コロナでも容赦なし!16 コロナ「中断」から再開 効率化で申告漏れ次々指摘 ■種市 房子19 元国税局芸人に聞く! さんきゅう倉田「手ぶらでは調査から帰らない」23 国税の「最強部隊」 「資料調査課」の実態に迫る ■佐藤 弘幸24 「やりすぎ」注意! 死亡直前の相続税対策に相次ぎ「待った」 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事