穀物 中国の大豆消費1億トン超 輸入先転換で交渉有利か=柴田明夫
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2018年春先に始まった米中貿易戦争は、6年連続の豊作と相まって、世界の大豆貿易の構図を大きく変えつつある。大豆は5月まで1ブッシェル(約27.2キロ)=10ドル台半ばで推移していた。だが中国が7月6日、米国産大豆に25%の追加関税を発動すると、8ドル近辺まで下落し、およそ10年ぶりの安値を更新した。
ただ、大豆の下値は意外に堅く、12月には9ドル台を回復している。同月1日の米中首脳会談で、中国が米国産農産物の購入に合意したことを受け、通商正常化への期待が高まったためだ。市場には「中国は米国産大豆を輸入せざるを得ない」との見方が根強くある。
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週刊エコノミスト
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