新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 世界経済総予測2019

欧州編 英国はEC離脱で国民投票をもう一度するのか=庄司克宏

 2018年11月25日、ベルギーのブリュッセルで開催された欧州理事会(EU〈欧州連合〉首脳会議)において、英国のEU離脱(ブレグジット)合意が承認された。メイ英首相は、一致団結してその合意を支持するよう英国民に訴えたが、英議会において100票を超える大差で否決されることが予想されたため、12月11日に予定されていたブレグジット合意の承認投票はいったん見送られた。メイ首相は12日、保守党内の信任投票に直面したが、信任200票、不信任117票で乗り切った。

 ブレグジットの行方はどうなるのか。ブレグジット合意は、「離脱協定」および「英EU将来関係協定に関する政治宣言(以下、将来関係協定)」から成る(図)。離脱協定の目的は英国のEUからの秩序ある離脱を確保することだ。離脱協定では、将来関係協定が締結されるまでの「つなぎ」として移行期間が設定されている。移行期間は20年12月31日に終了するが、最長2年まで延長が1回限り可能である。その間、英国はEUのル…

残り2276文字(全文2705文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事