世界の牽引役は中国へ移行 ロバート・J・ゴードン 米ノースウェスタン大学教授
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発明の“革命性”は衰えた
米国が超大国に上り詰めた時代の高成長は再来しない──と指摘するゴードン教授に、世界経済の先行きを聞いた。
(聞き手=岩田太郎・在米ジャーナリスト)
── 著書『アメリカ経済 成長の終焉(しゅうえん)』では、米国が1871年からの100年間に「特別な繁栄」を体験したと指摘している。
■1870年代から80年代にかけ、「電気」や「内燃機関」など現代文明を可能にした数々の基本的発明が登場し、さらに1920年代になると派生の発明が数多く生まれ、生産性を飛躍的に増大させた。いわゆる「第2次産業革命」だ。30年代の大恐慌時代も発明は続き、同時期の生産性上昇は非常に力強かった。
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週刊エコノミスト
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