オリンパス粉飾事件 最高裁に異議申し立て
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オリンパスの巨額粉飾決算事件で、1月22日に金融商品取引法違反ほう助などの罪で有罪判決が確定した野村証券元社員、横尾宣政氏が最高裁に異議申し立てを行っている。
オリンパスの簿外債務の資金繰りに使われたLGTリヒテンシュタイン銀行を同社に紹介したことが刑事裁判の1、2審で有罪判決の根拠となったが、その後の民事裁判でその事実認定が覆されたにもかかわらず、最高裁が高裁差し戻しなどの判断を示さなかったためだ。
横尾氏は2012年2月の逮捕後、仮釈放まで966日間勾留されている。日産自動車のゴーン元会長の勾留が長引く中、検察の「人質司法」のあり方に一石を投じる意味合いもあるようだ。
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週刊エコノミスト
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