インタビュー「毒を飲んで渇きを癒やす中国 『日本化』に突き進む大不安」=津上俊哉
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今年初め「昨年第4四半期(10~12月)の中国国内総生産(GDP)成長率は前年比6.4%、2018年通年では同6.6%」と発表され、「28年ぶりの低成長」と評された。
実際はマイナス成長!?
しかし昨年12月、中国人民大学の教授、向松祚教授(金融論)が、「実際の成長率は1.67%もしくはマイナス成長だと、政府の内部限りで報告された」と、講演で述べたビデオクリップがSNS(交流サイト)で投稿されるや、瞬く間に拡散。国民にも政府公式発表を信じられない不安心理が広がっていることをうかがわせた。
「中国経済は米中貿易戦争のせいで減速している」……そう見る人が多いが、実態は違う。ここに来て、ついに中国にも投資バブル後のバランスシート調整の季節がめぐってきたのだ。
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週刊エコノミスト
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