業績修正を読む 底入れは18年度決算後か=鈴木政博
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消費増税は景気後退リスク
企業業績の今後を展望する上で、国内外の景気見通しが欠かせない。そこで経済協力開発機構(OECD)景気先行指数で、世界各地域と日本の景気を占ってみる。
同指数は景気の6~9カ月先を示唆し、長期平均が100になるように作成されているため、100を上回ると景気は拡大傾向、下回ると後退傾向を示す。最近の傾向をみると、欧州は2017年11月、米国は18年3月がピークとなり100を割れた。景気は後退傾向にあると読み取れる(図1)。
低位にあった中国は回復に転じたようにみえるが、毎月下方修正され回復が先送りされていることに要注意だ。米国との貿易問題の影響が出ており、貿易摩擦問題が軟着陸となれば、回復の足取りが軽くなる可能性が出てくるだろう。
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週刊エコノミスト
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