変わるGDP 経済構造の変化に合わせ改良=宮川努
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経済統計には大きく二つの種類がある。一つは、家計や企業といった調査対象に直接調査票を渡し、そこで得られた回答を基に作成された1次統計。その1次統計をベースにさまざまな推計手法を用いて作成された加工統計である。GDP(国内総生産)統計は、後者の加工統計に位置付けられ、多くの1次統計から推計される。
GDPは国民経済計算体系の一部であり、国民経済計算は一国または一地域が一定の期間にどれだけの経済取引を行ったかを表す統計の体系である。この中の生産部門を集計した値、すなわちGDPを通して、人々は国や地域の経済規模を知ることができる。
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週刊エコノミスト
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