週刊エコノミスト Online深層真相

トヨタグループ人事交流 「三河主義」残したまま

 トヨタ自動車のグループ企業で、役員の人材交流が活発化している。大手サプライヤーであるデンソーの木村和昌常務役員が3月1日付で豊田通商の常務執行役員に就任した。豊田通商がデンソーの役員を受け入れるのは初めて。デンソーは4月1日付で、ジェイテクトの高橋伴和専務取締役を、役員として受け入れる。所管は未定だが、部門のトップとして業務執行をリードする経営役員の就任が決まった。

 トヨタ系サプライヤーは従来、トヨタからの「天下り」を役員に受け入れるケースはあっても、サプライヤー同士で役員の人材交流をすることはなかった。それが変化しているのは、独コンチネンタルや独ボッシュなどの海外メガサプライヤーに対する危機感がある。海外勢に対抗するためにトヨタ系で力を結集するとともに、役員も人事交流して結束を固める狙いだ。デンソー、アイシン精機、ジェイテクトなどが自動運転の統合制御ソフト…

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