決済インフラをブロックチェーンに 三菱UFJがアカマイと目指す「夢」=金山隆一
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「安くて、早くて、安全」ならキャッシュレス決済はもっと爆発的に普及するはずだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、三菱UFJ)が、ブロックチェーン(電子分散台帳技術)を使い、世界最速、最大の決済処理の実現を目指す事業に取り組んでいる。インターネットの高速配信サービスを手がける米アカマイ・テクノロジーズと共同出資で、乱立するキャッシュレス決済サービスを裏で支える基幹インフラを担う新会社だ。
三菱UFJとアカマイが今年2月、共同設立すると発表した決済ネットワークサービスの新会社「グローバルオープンネットワーク」は、クレジットカードや電子マネーなどの決済インフラのサービスを提供する。2020年の商用開始を予定し、自社グループだけでなく他社にも開放する方針で、企業と銀行間の決済、銀行間取引を担う基幹インフラとしての活用も想定される。資本金は2億5000万円で、出資比率は三菱UFJが80%…
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週刊エコノミスト
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