インテュイット 米国最大手の会計ソフト企業=児玉万里子/233
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◆Intuit
米国のインテュイットは、個人・小規模事業者など向けの会計・税務ソフトウエアの大手企業だ。ユーザー数は約5000万にのぼり、米国内でのシェアは高い。2018年7月期の売上高は59億ドル(約6500億円)に達している。今年1月、この会社の最高経営責任者(CEO)を08年から11年間にわたり務めたブラッド・スミス氏が退任した。彼のCEO時代に、売り上げは1.9倍、純利益は2.5倍に増加し、株式時価総額は4.7倍(期中平均株価ベース)に膨らんだ。
インテュイットは1983年に事業を始め、翌年に米カリフォルニア州で会社としてスタートした。近い将来パソコンによる家計管理が進むことを予見した創業者スコット・クック氏がプログラマーのトム・プロウル氏とともに、個人向け会計ソフトの開発を手掛けたのが始まりだ。そして発売されたのが家計管理ソフトの「クイッケン」である。当時、財務管理ソフトはすでに数多く存在していたが、「クイッケン」の売り上げは改定を重ね…
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週刊エコノミスト
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