なぜ有利なのか インデックス運用 核心は「平均」の強み=山崎元
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インデックス運用とは、わが国の東証株価指数(TOPIX)や米国のS&P500のような株価指数(=インデックス)に連動することを目指す運用である。年金基金など機関投資家向けの運用に加えて、投資信託などを通じた個人向けの運用でも広く普及しつつあり、勢力を拡大中だ。
目標とする株価指数の構成と合致する銘柄とウエート(株価指数に占める割合)を忠実に維持すればいいので、個々の銘柄に関する調査や判断を必要とせず、運用に対する手数料が安価に設定されている。インデックス自体が対象とする株式市場の平均的な趨勢(すうせい)を表すように設計されているため、株式市場の平均的なパフォーマンスが得られるのが普通だ。
これに対して、市場の平均を上回るパフォーマンスを目指す運用はアクティブ運用と呼ばれ、一般に運用手数料はインデックス運用よりも高く設定されている。
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週刊エコノミスト
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