「投資なんか、おやめなさい?」金融業界の2大論客が激論 荻原博子×中野晴啓
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投資はいつ始めればいいのか。著書『投資なんか、おやめなさい』が増刷中の経済ジャーナリスト荻原博子氏と、顧客数14万人、預かり資産額2500億円を超えるセゾン投信の中野晴啓社長が本音でぶつかり合った。
(司会=藤枝克治・本誌編集長)
中野晴啓 私は会社を立ち上げて12年。一貫して「投資をおやりなさい」と言ってきました。荻原さんの『投資なんか、おやめなさい』という本のタイトルとは真逆ですが中身は金融業界の実情に対する批判です。生活者のためにならないというところは共感するところがあります。
荻原博子 今の株式市場は、日銀と年金だけで60兆円の資金が入った官製相場。しかも、日銀の金融政策で利益が干上がった金融機関が、手数料が稼げる投資を積極的に勧めている。こんな危ない相場に素人がノコノコ出て行くべきではないと思い、本を書きました。
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週刊エコノミスト
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