素材 光ファイバー 価格下落リスクも=松本裕司
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光ファイバーを束ねた光ケーブルは、基地局間の通信網をつなぐ。5Gは4Gより基地局が多い上、通信網の容量も大きいので、需要は確実に増える。5Gインフラ直接の投資に加えて、コンテンツ・ゲームやIoT(モノのネット化)など多様なサービスに対応するため、データセンターや海底ケーブル網も増設される。このような背景もあり、欧米では光ファイバー市場は今年は2ケタ成長が見込まれる。
国内には古河電気工業、住友電気工業、フジクラなどの光ファイバー企業があり、こうした5G需要の恩恵を一定程度受けるだろう。古河電工は光ファイバーの伝送容量を上げるデジタルコヒーレント通信用のレーザー部品、フジクラは、軸や角度をずらさずに光ファイバー同士を接続する「融着接続機」など、周辺機器でも強みを持つ。また、住友電工は5G基地局のアンテナに使われるGaN(窒化ガリウム)デバイス(23ページ参照)…
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週刊エコノミスト
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