クルマ デンソーが車両制御 原田工業はアンテナ開発=河村靖史
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クルマ業界では、コネクテッド(C)、自動運転(A)、シェアリング(S)、電動化(E)、の四つの次世代メガトレンドを制するべく、関連各社が先進技術の開発競争を繰り広げている。中でも自動運転は5Gと親和性が高い。
2020年代前半には、「自動運転レベル5」であるドライバーレスの完全自動運転車が実用化される見通しだ。基本的に人が運転に介在しないことから、緊急時などに車両を遠隔操作する必要があり、情報伝達までの時間が1000分の1秒という5Gの低遅延性が強みを発揮する。すでにアイサンテクノロジーやKDDI、岡谷鋼機、損害保険ジャパン日本興亜(SOMPOホールディングス子会社)などは5Gを活用した複数車両の遠隔型自動運転の実証実験を一般公道で実施している。
5Gはコネクテッドカーにも活用できる。車両周辺の交通状況や天候などリアルタイムの情報を、高速大容量通信が可能な5Gで取得することによって、ドライバーは刻一刻と変化する交通環境で最適なルートを走行できる。
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