電気通信工事 協和エクシオなど御三家 ドコモ向けで高収益=編集部
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国内携帯大手が5Gサービス開始を2020年に控え、電気通信工事業界は活況に沸いている。この業界で収益性がもっとも高いと言われるのは、NTTドコモの発注工事だ。業界内では、その工事を受注できるのは、協和エクシオ、コムシスホールディングス(HD)、ミライト・HDの3社とされる。
岩井コスモ証券の川崎朝映(ともあき)シニアアナリストは、協和エクシオについて「国内通信最大手のNTTグループは質の高い通信網構築のため、電気通信工事では、高い技術力を有する企業しか対応できない。また、5Gは4Gまでの通信網より大規模に整備される。5G関連の恩恵を受ける可能性は高い」と分析している。首都圏で進む再開発に伴う電気通信工事拡大も追い風だ。
ソフトバンクや楽天モバイルの工事は、受注側にとっては薄利であることで知られる。こうした中、コムシスHDは楽天の工事の中でも採算のいい案件を受注したと言われる。また、同社は18年3月期までは総還元性向(〈配当額+自社株買い〉÷純利益)が65%以上で推移してきた。立花証券の島田嘉一アナリストは「増配だけではなく、自社株買いも積極的に行っている点は、株主還元の点で市場から評価されている」と話す。
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