国際・政治日本人が知らない英国EU離脱の波紋

身構える英産業界 まさかのコービン首相誕生か 揺らぐ英国伝統の2大政党制=橋本択摩

    ブレグジットには歯切れが悪いコービン労働党首(Bloomberg)
    ブレグジットには歯切れが悪いコービン労働党首(Bloomberg)

     英国のEU離脱(ブレグジット)で揺れる英国政治が予測不能なほど流動的となっている。EUとの間で英国の離脱期限が10月末に再延期され、「合意なし離脱」の危機はいったん遠のいた。

     しかし、英下院で採決にかけられた離脱協定案が三たび否決され、5月2日の統一地方選で保守党が大敗を喫したことからメイ英首相の求心力が大きく低下した。労働党との超党派協議も頓挫し、6月に4回目の離脱協定案の採決を目指すメイ首相は5月21日に2回目の国民投票実施を議会に諮る方針を示したが、支持を得られずに辞任を余儀なくされるとの見方が強まっている。

     後継首相候補に離脱強硬派のジョンソン前外相が出馬の意向を表明するなど、「合意なし離脱」への警戒は依然怠れない状況だ。

     一方、産業界や金融市場はもう一つのリスクとして、解散総選挙→政権交代による「コービン首相」誕生に対する警戒も強めており、「合意なし離脱」以上に戦々恐々としているといっても過言ではない。

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