国際・政治失速!米国経済

年内に景気後退へ 最終需要の減速明らかに=丸山義正

    買い物客でにぎわう米国の年末商戦(Bloomberg)
    買い物客でにぎわう米国の年末商戦(Bloomberg)

     米国の2019年1~3月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比年率プラス3.2%へ、18年10~12月期の同2.2%から1%ポイントも上昇した。市場予想の同2.3%を大きく上回る高成長だ。

     しかし、1~3月期の成長の実態は芳しくない。米国経済が頭打ちし、かつ成長をけん引する民需が減速しつつある状況を明確に示している。在庫投資を除いた最終需要でみると国内がプラス2.1%から同1.4%へ、さらに政府支出も除いた民間はプラス2.6%から同1.3%へ明確に減速した。

     最終需要が振るわないにもかかわらず、実質GDP成長率がなぜ強かったのか。答えは輸出から輸入を差し引いた純輸出と在庫投資にある。純輸出の実質GDP成長率に対する寄与度はプラス1%と大幅なプラスだった。プラス寄与は3四半期ぶりである。輸入がマイナス3.7%と大幅な減少を記録した影響が大きい。輸入の減少には、対中関税引き上げの思惑から18年後半に駆け込みが生じた反動に加え、11月から12月の年末商戦に…

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