国際・政治失速!米国経済

膨らむ企業債務 金融危機超えた信用バブル=中空麻奈

    米国モーターショー。自動車業界は転換期(Bloomberg)
    米国モーターショー。自動車業界は転換期(Bloomberg)

     2008年のリーマン・ショック以降、世界中の中央銀行が大規模な金融緩和を行い、大量のマネー(流動性)が供給された結果、「流動性相場」が作られたが、証券化商品や信用リスクを原資とする派生商品(デリバティブ)を取引するクレジット市場では、クレジットバブル(過剰な信用供給)の兆候が出ている。今後金利が上昇し流動性相場が消滅したタイミングで、クレジットバブルがはじける可能性があり、債務不履行や債券市場での資金調達が混乱に陥る可能性もある。

     クレジットバブルがはじける第一の兆候は米国企業債務の増大化である。特に非金融部門の債務が米国の名目GDP(国内総生産)の伸び率対比で大きく伸びてきた(図1)。その額は17年12月末で29兆ドル(3190兆円)と、リーマン・ショック時の08年12月末の24兆ドル(2640兆円)を上回っている。企業債務の増加は、当然、各企業において財務内容の悪化を招いている。グロスレバレッジ(総資産を自己資本で割っ…

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