穀物 大豆は上値重い=村井美恵
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大豆は米中貿易摩擦の激化から、5月に入り2008年12月以来となる1ブッシェル=8ドル割れまで下落した。報復関税の応酬に、米中摩擦が長期化するとの思惑から売りが膨らんだ。トウモロコシも10日に発表された米農務省需給報告が弱い内容となったことや、南米産の増産見通しなども重なり8カ月ぶりの安値をつけた。
しかし、その後は産地の悪天候による米国の作付け遅れの深刻化から、トウモロコシ、大豆とも急反発。ポジション調整の買い戻しも入った。5月19日時点の米国の作付け状況はトウモロコシが49%、大豆が19%と各々同時期過去5年平均の80%、47%を大きく下回り、双方とも作柄や収穫量への影響が懸念されている。もっとも、トウモロコシが昨年5月以来の高値まで急騰したのに対し、大豆の反発は限定的。米農務省によると…
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週刊エコノミスト
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