相場プロの米国株展望 年末2万8000ドルへ=広木隆
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米S&P500株価指数を構成する企業の2019年第1四半期利益は前年同期比1.4%増となった。事前には11四半期ぶりの減益が予想されていただけに、業績の底堅さが一層印象付けられた。
前年の業績が高水準なこともあって今年は第3四半期まで利益の低い伸びが続くが、第4四半期から伸びが加速、20年第1四半期は再び2桁増益が見込まれている(リフィニティブ調査)。業績拡大を織り込みながら米国株相場は堅調に推移するだろう。
問題は金利対比のバリュエーションだ。株式の益利回り(株価収益率〈PER〉の逆数)と長期金利の差(イールドスプレッド)が3%を割り込むと株価の割高感が高まる。昨年2月と10月の急落はイールドスプレッドが3%を割り込んだことが理由だ。
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週刊エコノミスト
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