原油 減産縮小なら下値探る=柴田明夫
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中東情勢の緊迫化にもかかわらず原油の上値は重い。ニューヨークWTI原油は5月後半に下げ基調に転じ、23日には1バレル=57ドル台と2カ月半ぶりの安値を付けた。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫が大幅増となり供給過剰感が高まったことや、米中貿易戦争の激化によりエネルギー需要が減退するとの見方が広がったためだ。
一方、市場では供給不安も根強い。石油輸出国機構(OPEC)主導による協調減産に加え、米国による制裁強化でイランとベネズエラの原油供給が減少。OPECの5月月報によると、加盟14カ国の4月の原油生産量は前月から減少。サウジアラビアも2カ月連続で1000万バレルを下回った。
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週刊エコノミスト
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