東京市場 日経平均は「二番底」を確認か=隅谷俊夫
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日経平均株価は米国の対中追加関税の発動や対メキシコ追加関税の問題で6月4日に一時2万200円台まで下落した。昨年12月26日に一時1万8900円台まで急落して「一番底」をつけた後の「二番底」を形成しようとしている。
日経平均採用銘柄の1株当たりの純資産は1万9800円前後。純資産は会社の解散価値を表すため、昨年12月はこれが下値の「岩盤」になった。現在、「岩盤」にはまだ間があるとはいえ、昨年12月当時とはいくつか相違点があるため、2万200円台で「二番底」を確認した可能性は大きい。
まず出来高の水準。東証1部の売買代金は昨年12月は平均で約3兆円に膨らみ、まとまった売りに押されたが、今月は2兆円台前半に減り、売り圧力は後退している。
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週刊エコノミスト
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