テキスト、位置情報などビッグデータ 金融業界で広がる「投資判断」活用=嶋村武史
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金融業界でビッグデータを「投資判断」に活用することが試みられている。従来、投資判断では、公的機関が発表する国内総生産(GDP)や雇用といったマクロ経済情勢にかかわる経済統計、個別企業の財務情報、株価などの「伝統的データ」と呼ばれるものが用いられてきた。しかし、最近はこれまで使われることのなかった新しいデータが使われており、伝統的データと対比する意味で「オルタナティブ(代替的)データ」と呼ばれる。
典型的なオルタナティブデータの種類としては、(1)個人が生成する情報(テキストデータ、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディア上の情報など)、(2)ビジネスや取引の過程で生成される情報(クレジットカードやPOS=販売時点情報管理=のデータなど)、(3)センサーなどによって取得、生成される情報(衛星写真、位置情報や流動人口など)──が挙げられる。
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週刊エコノミスト
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