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英でジョンソン首相待望論 保守党と新党の政権協力浮上=増谷栄一
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英国のメイ首相が欧州連合(EU)離脱協議をめぐり党首を辞任することになり、事実上の次期首相を選ぶ保守党の党首予備選挙の結果、大本命とされるEU強硬離脱派のジョンソン前外相と、自ら「負け犬」と公言し一発逆転を狙うEU残留支持派のハント外相の一騎打ちとなることが決まった。
今後は全国の保守党16万人の党員投票で過半数の支持を獲得した者が勝者となる。新党首は7月22日に発表され、翌23日には新首相が誕生するが、最近の世論調査ではジョンソン首相の下でのEUからのノーディール(合意なし)離脱待望論が高まる。
英紙『デーリー・テレグラフ』は6月18日付で英市場調査会社の世論調査を引用し、「保守党の党員はジョンソン氏が最も望ましいリーダーとしている。次期党首はノーディールでも喜んでEUから離脱することは間違いない」と報じた。この世論調査では離脱支持の党員の83%が、また、残留支持の党員でさえ68%がノーディールを支持した。これは決選投票でジョンソン氏に軍配が上がる根拠となっている。
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週刊エコノミスト
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