週刊エコノミスト Online海外企業を買う

ビタソイ・インターナショナル 中国の豆乳最大手、海外でも展開=富岡浩司/246

    (出所)ブルームバーグ
    (出所)ブルームバーグ

     ◆Vitasoy International

     1940年代に設立され、70年以上の歴史を誇る。創設者の羅桂祥氏(Lo-Kwee Seong)が日中戦争中で栄養不足に悩む香港の労働者階級向けの栄養補給商品として生産販売を開始した。もともとは牛乳の代用品だったが、中国人の多くが牛乳を飲むとお腹を壊したりする乳糖不耐症に悩んでいることをチャンスとみて、豆乳製品が優れた栄養飲料という認識を消費者に広げて成功した。香港で幅広く店頭に並ぶ人気商品となったのち、90年代から中国への進出を本格化した。

     世界展開も手掛ける大企業となったが、過去10年間の成長をけん引したのは中国市場だ。94年に深セン、98年に上海に工場を建設、2016年に武漢で大規模工場を稼働させた。地域別売上高で中国市場が占める割合は19年3月期には61%となり、本拠地である香港の30%を大きく上回った。なお、現在は全世界40市場で事業を展開し、19年3月期の地域別売り上げ構成(生産拠点別、輸出元)は、オーストラリア、ニュージーランドが7%、シンガポールが1%などとなっている。

     主力製品はレディ・トゥ・ドリンク(RTD=ready to drink:基本常温で、蓋(ふた)を開けてすぐにそのまま飲める飲料製品)の豆乳製品で、それ以外に香港では豆腐や茶飲料、ジュースなどを幅広く扱っている。中国では同社のレモンティーが爆発的にヒットし、シンガポールでは豆乳以外に豆腐のシェアが1位だ。ここ数年の新商品は、黒大豆豆乳やチョコレート・ワッフル風味の豆乳やプロテイン増量豆乳などで、消…

    残り1723文字(全文2395文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット