経済・企業海外企業を買う

サウスウエスト航空 世界を席巻する米格安航空会社=小田切尚登/245

独自の経営戦略で大きく成長した(Bloomberg)
独自の経営戦略で大きく成長した(Bloomberg)

◆Southwest Airlines

 世界を代表するエアラインの一つ、サウスウエスト航空。1967年に米国テキサスで創業し、米国とその周辺国に現在1日4000便以上運航している。旅客中心の定期便を就航させている航空会社としては売上高で世界7位、利益で4位、時価総額で2位(2019年、米『フォーブズ』誌による)。

 サウスウエストは世界のローコストキャリア(LCC=格安航空会社)を代表する会社である。LCCとは効率的な運営により低価格の運賃で運航している会社のことである。過去数十年、米国の伝統的な大手航空会社が自由化の荒波にさらされていた中で、その隙間(すきま)を縫ってLCCは成長した。その中で最大の成功を収めたのがサウスウエストだ。

残り2520文字(全文2840文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事