経済・企業乗り遅れ厳禁!移動革命

日本でMaaSは根付くか? INTERVIEW 須田義大 東京大学教授

     日本のMaaS研究の第一人者である東京大学の須田義大教授に、日本でのMaaS普及に向けた課題を聞いた。

    (聞き手=大堀達也/加藤結花・編集部)

     MaaSが今後、日本で根付くためにはさまざまな交通機関の間での「データ共有」と「運賃制度」という乗り越えなくてはならない二つのハードルがあると考える。

     データ共有に向けては、まず心理的なハードルがある。自動車・鉄道業界ともデータ共有の必要性に理解を示してはいるが、「他人のデータは欲しいが、自分のデータは出したくない」という本音がある。そのため、現状は消極的姿勢が目立っているが、今後、影響力のある交通事業者同士がデータの共有化を始めると、他の事業者も乗り遅れたくないとの心理が働くため、一気に各社間でデータ共有の機運が高まるだろう。

     難しいのはデータ共有の技術的なハードルだ。データを効果的に活用するには、リアルタイムの運行情報といった動的なデータの共有が必要になる。そうすると、ハッキングの危険性も出てくる。機能的で安全なシステムを作る必要がある。

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