分野別MaaSで勝つ企業 地図 情報豊富なゼンリンに優位性 パイオニア子会社にも注目=坂上翔
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MaaS時代には「地図」の重要性が一層高まる。地図ビジネスは二つの方向性に拡大しうる。
一つ目は、MaaSアプリの「基盤機能」としての地図を、MaaS事業者など向けにサプライヤーとして提供する方向だ。例えば、ウーバーなど配車アプリ会社への地図データ提供がそうだ。日本では地形の複雑さや道路の狭さから「地図の品質」がMaaSの利便性に大きく影響する。高品質・高精度の地図データはMaaS事業者が欲しがる重要な商品だ。
サプライヤー化の方向では、足を使って地道に住宅や道路に関する情報を集め、実際に地図を製作する能力を持つ「地図調整会社」と言われる企業に商機がある(図)。日本ではゼンリン、インクリメント・ピー、トヨタマップマスター、NTT空間情報などがある。
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週刊エコノミスト
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