海外事情 中国 「スマート交通」先進地・深セン BYDが売るシステムの威力=湯進
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中国広東省深セン市の中心部から東に40キロ離れた坪山(へいざん)区に、複数の工場、研究所、社員寮などを総延長5キロのモノレールでつないだ巨大な工業地区がある。中国自動車大手BYDが本社を構える、通称「BYD大道(たいどう)」と呼ばれる企業城下町だ。筆者は6月、同地区を視察した。
電気自動車(EV)を含む新エネルギー車(NEV)で中国最大手のBYDは、電池事業やモノレール事業も手掛け、近年はMaaSの一分野である「スマート交通」、すなわちIT(情報技術)導入による交通の効率化ビジネスにも積極的だ。
BYDがスマート交通事業の中核と位置づけるのが、路線バス向けの中・大型EV事業だ。中国国内だけでなく米国、英国、日本など50カ国にも輸出している。
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週刊エコノミスト
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