マーケット・金融エコノミストオンライン

世界の不動産市場に投資マネー 日本でも動き出す大型取引=小夫孝一郎

ガウ・キャピタル・パートナーズが取得した青山ビルヂング
ガウ・キャピタル・パートナーズが取得した青山ビルヂング

 リーマン・ショック(2008年)後、順調に回復していた世界の不動産市場。この2~3年は、収益性利回りを示すオフィスビルのキャップレートが、各国で過去最低値かそれに近づく水準となったため(不動産価格は上昇)、市場では高値警戒感が増し、そろそろ調整局面に入るのではとの声も聞かれていた(図1)。しかし、ここへきてそうした状況が一変している。

 15年以降段階的に利上げを行ってきた米連邦準備制度理事会(FRB)が昨年後半から利上げペースを緩めており、今年に入ると利下げにかじを切るとの観測が強まった。これと前後し各国当局も金融緩和へ傾き、日本の長期金利も今年に入って再びマイナス圏に突入した。金融緩和は不動産価格にポジティブな影響を与えるため、商業用不動産市場への資金の流れが再び加速する兆候が世界各地でみられる。

残り1510文字(全文1865文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

8月23日号(8月16日発売)

電力危機に勝つ企業12 原発、自由化、再エネの死角 オイルショックを思い出せ ■荒木 涼子/和田 肇15 電力逼迫を乗り越える 脱炭素化が促す経済成長 ■編集部16 風力 陸上は建て替え増える 洋上は落札基準を修正 ■土守 豪18 太陽光 注目のPPAモデル 再エネは新ビジネス時代へ ■本橋 恵一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事