三井物産 ヘルスケア 事業スピンアウトで成長を=永冨公治
有料記事
三井物産は6月、中国政府系の複合企業「華潤集団」、中国の投資会社「HOPU(ホープ)」とともに総額10億ドル(約1100億円)のヘルスケアファンドを設立することで合意した。中国の専門病院や医療機器メーカーなどに出資する。出資先の最新の技術や集客ノウハウを、三井物産と華潤それぞれが持つ病院事業に生かす。
三井物産は、シンガポールやマレーシアで病院を経営する「IHH」の株式32・9%を持つ筆頭株主だ。IHHは高度医療も提供可能だ。中国にも進出しており、今年は成都、来年は上海で現地企業と合弁で病院をオープンする。しかし、まだ中国・香港での存在感は小さく、開業済みの病院・クリニック数は10にとどまる。もう一段の加速が必要だ。
残り939文字(全文1252文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める