国際・政治 ワシントンDC
特別区の特殊性ゆえ、制限だらけの住民権利=中園明彦
有料記事
米国は州ごとに車のナンバープレートのデザインが異なるので、一目でどこの州から来たかわかる。ワシントンDCのプレートのデザインは特に特徴はないのだが、よく見ると何やら文字が記載されている。「End Taxation Without Representation」。調べてみると、首都ワシントンの特殊性を語っていることが分かった。
ワシントンはメリーランド州とバージニア州に隣接しており、面積は約160平方キロメートルと大きくはない。しかし、約70万人が暮らす全米20位の大都市であり、アラスカ州の人口に匹敵する。それにもかかわらず、州にはカウントされず、コロンビア特別区という、州・郡・市に属さない連邦議会直属の特別区なのだ。
残り1013文字(全文1326文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める