東京市場 ストラテジストが読む 脱炭素、プラ代替の環境系が注目=三井郁男
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昨年、関東地方は6月に早々と梅雨明け発表、7月は西日本豪雨が発生し各地で猛暑が続いた。今年、関東地方は、7月半ばまで昨年の最低気温が今年の最高気温のレベルにしか到達せず冷夏の様相だ。
世界に目を向けても、欧州やインドは熱波に襲われ北極圏では記録的高温が続いている。米国も大洪水に見舞われるなど各地で異常気象が相次いでいる。季節商品を扱う企業の説明会も「今年は異常気象で」との前置きから「異常気象が常態化した状況で」と認識が変わりつつある。
6月の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、地球温暖化対策の国際的枠組みを定めた「パリ協定」について、2020年までに更に世界的な努力が必要であることを確認し、開発途上国を支援するための財源を確保することが重要とした。現在、米国及び中国の二酸化炭素(CO2)排出量大国の消極的態度は懸念材料だが、世界が足並みをそろえての温暖化対策を含む環境への対策は待ったなしの状況だ。
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週刊エコノミスト
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