マーケット・金融THE MARKET

ドル・円 1ドル=108円近辺で膠着=深谷幸司

 米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに傾いている。ただ、足元の米国経済はなお緩やかに拡大。雇用も堅調だ。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0・5%の利下げを予想するメンバーが半数近くいたが、据え置き予想も半数で意見は二分した。7月会合でも、利下げが「予防的措置」であることも踏まえれば、0・5%の利下げは困難で、0・25%にとどまろう。

 ただ市場の利下げ期待は根強い。年内に合計0・5%を完全に織り込み、さらなる追加も期待している。こうした緩和期待に支えられ、米国株は主要指数が史上最高値を更新している。ただ、株高を支える主因が緩和期待では調整リスクも伴う。

残り157文字(全文442文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事