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今週のポイント フィリピンの国内総生産(8月8日) 今年度予算の執行開始で景気底打ち=斉藤誠

(出所)CEIC
(出所)CEIC

 8月8日にフィリピンの4~6月期の国内総生産(GDP)が公表される。フィリピン経済は昨年、物品税増税の影響を受けて消費が冷え込み、実質GDP成長率が前年比6.2%増と、2017年の同6.7%増から失速した。そして今年1~3月期の成長率は前年同期比5.6%増と、今年度予算の成立が遅れて4年ぶりの5%台の低成長を記録した。

 4~6月期は、予算執行の開始によって景気が底打ちするだろう。今年度予算が4月に成立したことに伴い、政府支出は5月に前年比7.8%増と拡大しており、6月も高い伸びが予想される。もっとも5月の中間選挙前45日間の公共工事が禁止されたため、4月の政府支出は同15.1%減と落ち込んでおり、本格回復までには至らないだろう。

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