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週刊エコノミスト Online 伸びる、消える鉄道

大阪で新線開業の明暗くっきり 30年越しの「なにわ筋線」始動=伊原薫

 大阪で鉄道の新線開業ラッシュが止まらない。この10年間で続々と新線が開業し、今年3月にはJRおおさか東線の北半分が開業。今年7月には大阪市内を南北に貫く「なにわ筋線」も事業許可が下りた。2025年の大阪・関西万博やIR(統合型リゾート)の誘致をにらんで、さらなる新線構想もうごめく。ただ、すでに開業した新線では明暗も浮き彫りになっている。

 ここ10年で開業した路線のうち、最も成功を収めていると言っても過言ではないのが阪神なんば線だ。阪神尼崎駅と近鉄・阪神大阪難波駅を結ぶ路線で、阪神と近鉄が直通運転することで神戸方面と奈良方面が乗り換えなしで行き来できるようになった。また、神戸方面から「ミナミ」と呼ばれる大阪の繁華街・難波エリアへ行くにも乗り換えが不要になり、アクセスは格段に向上した。

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