週刊エコノミスト Online伸びる、消える鉄道

西武「Laview」、丸ノ内線2000系…… 最新車両は「丸型」が特徴 デザインで個性を打ち出す=土屋武之

 鉄道の車両はその会社の「顔」であり、利用客が直接、乗車する、一番重要な「商品」でもある。そのため、新型車両を投入するにあたっては、どのようなサービスを提供するのかと同等以上に、どのような外観とするかが、鉄道会社の工夫のしどころとなる。見た目も重要なのだ。

 鉄道業界では「好景気の時には(前面が)丸い電車がはやり、不景気の時には角張った電車がはやる」と、俗に言われている。確かに、バブル景気の頃には、近畿日本鉄道の21000系「アーバンライナー」(1988年)、JR東日本の251系(90年)、東武鉄道の100系「スペーシア」(90年)、小田急電鉄の20000形(91年)といった「丸っこい電車」が登場した。ただ、特急用の電車は、格好良さを追求して前面を流線型や半流線型にすることがふつう。通勤型電車には機能性や、量産するがゆえの経済性が求められるため、角張ったデザインになりがちだ。よってこれは、俗説の域を出ないだろう。

残り1354文字(全文1765文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月10・17日合併号

EV戦争202314 BYD、実質253万円の黒船EV 圧倒的な低価格で日本に照準■稲留正英17 トヨタのEV戦争 ソフトと製造の競争力確立が急務■中西孝樹23 中国で日本車苦戦 大衆車市場でシェア落とす■湯進26 急成長テスラ サイバートラックは予約200万件 ■土方 細秩子28 日本車への警鐘  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事