国際・政治絶望の日韓

半導体ウオッチャーが分析 輸出管理強化の影響は軽微 必要部材の調達は可能=大山聡

ソウル近郊の平沢(ピョンテク)にあるサムスンのメモリー工場(Bloomberg)
ソウル近郊の平沢(ピョンテク)にあるサムスンのメモリー工場(Bloomberg)

 日本政府が7月4日、半導体の製造に使用されるレジストなど3品目の韓国向け輸出について、輸出許可取得の手続きが簡素な「包括輸出許可制度」の対象から韓国を外し、個別の許可制とする措置を発動した。実際に現場で何が起こっているのか、どの程度の影響が想定されるのか。

 まず、レジストだが、今回の措置の対象となったのは、「極端紫外線(EUV)リソグラフィ」という超微細プロセスに使われる材料である。これを手掛けるメーカーにはJSR、東京応化工業、住友化学、富士フイルム、信越化学工業がある。

 日本製レジストを輸入するサムスン電子は、最先端ロジックIC(集積回路)製造に活用している。サムスンは自社製品の量産には至っていない。また、レジストはメモリー製造には使用されておらず、したがってメモリー専業メーカーのSKハイニックスはレジストを使用していない。

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