国際・政治 ワシントンDC
退職制度も年功序列もなし シニア就労を後押し=小林知代
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ワシントンDCではここ数年、仕事の現場でシニア(高齢者)職員に接する機会が確実に増えてきている。先日も、連邦政府のとある省庁でのミーティングで筆者らを迎え入れたのは、どう見ても80代近くの女性であった。彼女は50年勤めているとのこと。米国では、厳格な退職制度がないので、いつまで働くかは、本人の意思、エネルギー、体力、そしてパフォーマンス(実績)次第になっている。
筆者の周囲では、大卒ホワイトカラーのシニアの働き方は三つに分類される。まず、渉外や海外窓口など対外関係を担当するコミュニケーション要員だ。第二は、経理など特定の分野で深い造詣を持ち、その知見が組織で重宝がられるスペシャリスト、第三は、リーダーシップが求められる企業幹部や政治任用者だ。
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週刊エコノミスト
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