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週刊エコノミスト Online書評

中国 前近代と超近代が共生する中国作品=辻康吾

 一国の近代化の度合いをどうやって測るのか。近代化の定義ともども、その度合いを測るのは簡単ではない。林立する高層ビル、世界の先端をゆく5G技術、と同時に独裁化が進む政治権力、無視される人権問題など、「中国は本当に近代化しているのか?」と尋ねたくなることが多い。

 だがその中で中国の真の近代化を感じさせる一つが、本欄でも一部を紹介したことがある劉慈欣(リウツーシン)などのすぐれたSF作品の登場である。

 最近になって劉慈欣の『三体』が日本でもベストセラーに上っているが、中国SF界の重鎮である麦家(マイジア)(1964年生まれ、杭州市出身)の新作『人生海海』(北京十月文芸出版社)が発表されたので手にとった。麦家の作品は処女作『解密』がすでに英国のペンギン・ブックスにおさめられて国際的にも知られ、国内でも多くの文学賞を受賞している。

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