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今週のポイント ブラジル金融政策委員会(9月17~18日) 為替次第で利下げ見送りも=神戸雄堂

(注)インフレ目標は、2016年以前は4.5±2.0%、17年及び18年は4.5±1.5%、19年は4.25±1.5% (出所)IBGE(ブラジル地理統計院)、BCB(ブラジル中央銀行)
(注)インフレ目標は、2016年以前は4.5±2.0%、17年及び18年は4.5±1.5%、19年は4.25±1.5% (出所)IBGE(ブラジル地理統計院)、BCB(ブラジル中央銀行)

 9月17~18日にブラジルでCOPOM(金融政策委員会)が開かれ、Selic(政策金利)が決定される。ブラジル中央銀行は、7月末の委員会で約1年半ぶりの利下げを行った。経済の停滞及びインフレ圧力の後退を踏まえ、中銀はさらなる利下げを示唆していたが、足元では急速にレアル安が進行しており、中銀の決断が注目される。

 ブラジルでは、2018年から米国の利上げ観測の高まり等によって急速にレアル安が進行する一方で、景気の回復が鈍く、中銀は18年4月から政策金利を据え置いてきた。しかし、19年半ばから経済の停滞およびインフレ圧力の後退により利下げ機運が高まると、中銀は7月末の金融政策委員会で利下げを決定し、政策金利は過去最低の6.0%となった。

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