増税後の買い控え行動は? 「生活者調査」で見えた傾向=松下東子
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食料品は前回並み、外食は影響小
消費税は1989年の導入やその後の増税のたびに消費者の購買心理に影響を及ぼしてきた。野村総合研究所では2013年12月より毎年末に「生活者年末ネット調査」と題して、景気に対する意識や購買行動・意識、消費トレンド、各年のホットイシューなどについて、全国3000人のネット調査モニターを対象に生活者データを収集してきた。そのため、前回消費増税(14年4月)前後と今回消費増税前の消費者心理について、違いを比較することができる。
本稿では前回消費増税前の買い控え意識と、実際の増税後に取った買い控え行動の動向に着目し、今回増税においてどのような買い控え行動が起こるか、そしてそれにどう対処すべきかについて、考察してみたい。
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週刊エコノミスト
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