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週刊エコノミスト Online 書評

『もうすぐいなくなります 絶滅の生物学』『介護保険解体の危機』『生きるための図書館』『「自立できる体」をつくる』

『もうすぐいなくなります 絶滅の生物学』 池田清彦著 新潮社 1300円

 われらホモサピエンスは、同属のネアンデルタール人と交雑し、彼らの耐寒遺伝子を引き継ぎ氷河期を生きのびた。ネアンデルタール人は3万9000年前に絶滅したが、私たちのDNA配列の中でいまだ“生きて”いるのだ。一方、地上で圧倒的な個体数を誇る人類も、地球規模の大噴火や隕石(いんせき)の衝突など地質学的な時間スケールで見れば、完全絶滅へと誘(いざな)われるのは時間の問題だという。人類が実にあやういところにいることを実感させられる一冊だ。(C)

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