経済・企業キャッシュレス大混乱

「セブンペイ」の蹉跌 中国からの不正アクセスに屈服 見切り発車がアダに=鈴木淳也

    7月4日に開催された緊急記者会見(筆者撮影)
    7月4日に開催された緊急記者会見(筆者撮影)

     8月1日、セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン)は会見を開き、7月1日に開始したばかりのスマホ決済サービス「7pay(セブンペイ)」の9月末での終了を発表した。セブンペイについては7月3日ごろから「登録したクレジットカード(クレカ)で勝手に残高チャージが行われ、店頭での買い物に利用された」との不正利用報告が相次ぎ、翌4日に開かれた同社緊急記者会見においてチャージ機能の停止ならびに、被害者への補償と対策プロジェクトの立ち上げを公表している。セブンでは原因を究明しつつ、サービス復旧に向けた道を探していたようだが、その後もセブンペイに関連した諸問題が報じられ続け、最終的に開始から1カ月の段階でのサービス終了の決断に至った。

     具体的にどういう問題が起きていたのか。セブンペイはセブン─イレブン・ジャパンが提供するスマホアプリへの追加機能として搭載され、クレカを登録してセブンペイ残高へチャージする機能のほか、店頭での決済や現金チャージに利用するバーコードを表示する役割を担っている。セブン─イレブンアプリの利用には「7iD」というセブンが提供する会員サービスへの登録が必要で、さらにセブンペイでのクレカチャージのために別途パ…

    残り1728文字(全文2244文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    7月21日号

    もう働かなくても大丈夫? ベーシックインカム入門18 Q1 なぜ今、BIの議論が? コロナ禍で覆った「常識」 誰もが困窮する時代に転換 ■市川 明代21 政党に聞く 定額給付金とBI 斉藤鉄夫 公明党幹事長 「国民の理解が『一変』 BI検討が必要な時代」 玉木雄一郎 国民民主党代表 「所得制限は社会 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット