東京市場 ストラテジストが読む 米中融和模索、ハイテク株に注目=三宅一弘
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日本株をはじめ世界の株式市場は引き続き米中貿易戦争の行方を焦点に動きそうだ。米中対立が激化すると、グローバルな投資資金はリスク回避志向を強め、米国はじめ主要国の金融政策は緩和色を強め、為替は1ドル=100円に向けて円高が進行しそうだ。日経平均株価は2万円前後まで下押す可能性が高まるだろう。物色面では、変動率が小さく市場鈍感的なディフェンシブ株が人気を集めよう。不動産投資信託(REIT)や金ETF(上場投資信託)なども有望だろう。
一方で米中対立が緩和に転じると、上記と逆に動くだろう。グローバルな投資資金はリスク選好的となり、金融緩和観測が薄まる他、為替は1ドル=110円に向けて円安基調となろう。日経平均株価は2万3000円前後まで上値を試しそうで、市場連動性の高い景気敏感株や割安株などが人気化しそうだ。
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週刊エコノミスト
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